防災グッズ、本当に必要なものは? 能登で証明された5つだけ【2026年版】

防災リュックの中身、最後に見直したのいつだっけ。能登の教訓から残った「本当に使えた5つ」だけまとめてみた。
5位: SOL エマージェンシーブランケット —— 「夏に詰めたリュック」の落とし穴

能登半島地震は元日に来た。夏に防災リュックを作った人たちが、真冬の避難所で気づいた。「防寒具、何も入れてない」。
寒い季節の被災で体温が下がると、判断力が落ちる。判断力が落ちると、次の行動が遅れる。それが命に直結する。
もう少し本格的に備えたいなら、SOLのエマージェンシーヴィヴィ(12133)という寝袋型がある。約3,800円。体をすっぽり包むから、ブランケットより熱が逃げない。
アルミブランケットは「ガサガサ音がする」「蒸れる」という声がある。避難所で使う場合は周囲への配慮も必要。ただ、命と音を天秤にかける場面ではない。迷わず使え。Eco Ride Worldのサバイバルシート(約220円)という激安品もあるが、耐久性は落ちる。何枚か買って使い捨て前提にするのも手。
4位: 尾西食品 アルファ米 —— 「お湯がない」を想定していない人が多すぎる

カップ麺を備蓄している人、正直に言わせてほしい。停電でガスも止まったら、そのカップ麺はただの乾燥麺の塊だ。
尾西食品のアルファ米は水だけで食べられる。60分待てば白飯になる。保存期隓5年。白飯・五目ごはん・わかめごはん・ドライカレーまで、14種類。日本災害食学会認証済み。
井村屋の「えいようかん」も併せて備えたい。1本150kcal以上、5年保存。羊羹なので片手で食べられる。子どもがいる家庭なら、これが「おやつ」になるだけで避難生活のストレスが段違いに減る。
「買ってしまっておく」だと期限が切れる。普段の食事でアルファ米を消費して、食べた分だけ新しいのを買う「ローリングストック」が最強。アルファ米は普通にうまいので、登山やキャンプでも使える。「防災専用」にしないのがコツ。
3位が一番惜しかった理由 —— 防災ラジオ、買ったのに電池がない

情報が止まると、人はパニックになる。能登の避難所で「余震なのか本震なのかわからない」という状態が何時間も続いた。スマホのバッテリーは残り12%。「情報のためにスマホを使うか、連絡のために残すか」。その究極の二择を解決するのが、電池不要の防災ラジオだ。
| 商品 | 充電方法 | バッテリー | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| 防災防犯ダイレクト ラジオライト5000 | USB/手回し/ソーラー/乾電池 4WAY | 5,000mAh | 8,250円 |
| SONY ICF-B300 | USB/手回し | 非公開 | 公式サイト参照 |
| Greeshow 防災ラジオ | 手回し/ソーラー | 非公開 | 3,780円〜 |
「スマホがあるからラジオはいらない」。そう思っていた時期が自分にもあった。でも被災時のスマホは「連絡手段」であって「情報源」にするにはバッテリーがもったいない。情報はラジオ、連絡はスマホ。役割分担。
「手回しでスマホフル充電」は非現実的。何時間も回し続けないとたいした電力にならない。手回しはあくまで「ラジオとライトを動かすための最後の手段」。メインの充電はUSBかソーラーで行うものと割り切ろう。
2位: Anker ポータブル電源 —— 停電1ヶ月、モバイルバッテリーでは足りなかった

能登半島地震で停電が1ヶ月以上続いた地域がある。モバイルバッテリー20,000mAhでスマホを約4回充電。1ヶ月の停電には、単純計算で4個必要。そんな数、備えている人はいない。
| 商品 | 容量 | 出力 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| Anker PowerCore 20000 | 20,000mAh | USB-A×2 | 3,000〜4,000円 |
| Jackery Explorer 1000 New | 1,070Wh | 1,500W | 約62,000円 |
| EcoFlow DELTA 3 1000 Air | 960Wh | 高出力 | 87,700円 |
予算が厚いならJackery Explorer 1000 New。ソーラーパネルと組み合わせれば、太陽がある限り電力が尽きない。まずはモバイルバッテリーからという人は、Anker PowerCore 20000が3,000円台で買える。ただし「これだけで安心」とは思わないでほしい。
モバイルバッテリー一体型のソーラーパネルは、パネル面積が小さすぎてフル充電に数日かかる。「ソーラー充電できます!」という商品説明を真に受けて、ソーラーだけで運用しようとすると痛い目にあう。ポータブル電源+別売りの大型ソーラーパネルが正解。
1位: 携帯トイレ —— 地味だが、これが真実だ

命が助かった。家族の安否も確認した。避難所にたどり着いた。そして最初にぶち当たる壁が、トイレだ。
能登半島地震では約11万戸が断水した。完全復旧まで約5〜7ヶ月。水洗トイレが使えない期間が、それだけ続いた。
言いにくいことを言う。避難所のトイレ問題は、特に女性にとって深刻だった。プライバシーがない。血が流れる。水がないから手も洗えない。携帯トイレは「自分の尊厳を守る防災グッズ」だ。
| 商品 | 回数 | 特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| トイレの女神PREMIUM | 50回分 | 防災士監修、15年保存、抗菌・消臭 | 3,980円 |
| アイリスオーヤマ 非常用トイレセット | 50回分 | コスパ最強、入手しやすい | 3,250円 |
| ケンユー ベンリー袋G | 商品による | LDK実証テスト1位、防臭力満点 | 公式サイト参照 |
「トイレの女神PREMIUM」は50回分15年保存、3,980円。コスパ重視ならアイリスオーヤマの100回分が5,250円。1回あたり約53円。コンビニのおにぎりより安い金額で、尺厳を守れる。
基本構造は「便座カバー、汚物袋、凝固剤、廃棄袋」の4点セット。便座にカバーと袋をかぶせ、用を足したら凝固剤を振りかけて縛る。選ぶときは「防臭力」を最優先に。避難所では臭いがトラブルの元になる。LDKで防臭力満点だったケンユーのベンリー袋Gが一番確実だが、入手のしやすさではアイリスオーヤマに軍配が上がる。
この5つ、いくらかかるのか
| 順位 | アイテム | 最低価格 |
|---|---|---|
| 5位 | SOL エマージェンシーブランケット | 1,100円 |
| 4位 | 尾西食品 アルファ米 | セットによる |
| 3位 | ソーラー多機能ラジオライト5000 | 8,250円 |
| 2位 | Anker PowerCore / Jackery | 3,000円〜 |
| 1位 | 携帯トイレ | 3,250円 |
2024年8月8日、日向灘地震(M7.1)で史上初の「南海トラフ地震臨時情報」が出た。その日のうちに携帯トイレが全国で売り切れた。
売り切れてから買うんじゃない。今夜、買う。
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