地理、法律、人体、食べ物。4つのジャンルで世界の雑学を並べてみたら、ぶっちぎりで地理がおかしかった。
オーストラリアは月よりデカい
オーストラリアの東西の横幅は約4,000km。月の直径は約3,474km。つまり、オーストラリアのほうが月より幅がある。
地図を見慣れていると気づかないけど、メルカトル図法のせいで大陸のサイズ感覚はかなり狂っている。グリーンランドがアフリカと同じくらいに見えるアレだ。
実際のアフリカ大陸は、アメリカ・中国・インド・日本・西ヨーロッパをまとめて収納してもまだ余るサイズ。世界地図を見るたびに騙されている。
面積で見ると圧倒される。
0
km²
アフリカ大陸の面積
カナダは湖だらけ、ロシアは時差だらけ
カナダには約200万の湖がある。世界中の湖の約60%がこの国に集中していて、国土の約9%が淡水で覆われているとか。Google Earthで拡大すると、どこを見ても青い穴だらけで少し怖くなる。
ロシアはタイムゾーンが11個。モスクワで朝9時にコーヒーを淹れているとき、カムチャッカ半島ではもう夜の9時。同じ国の中で12時間ズレているのは、もはやバグとしか言いようがない。
| 地理のバグ |
数字 |
| オーストラリアの横幅 |
約4,000km(月の直径を超える) |
| アフリカ大陸の面積 |
約3,037万km² |
| カナダの湖の数 |
約200万(世界の約60%) |
| ロシアのタイムゾーン |
11個(最大12時間差) |
モルモットを1匹で飼うと違法な国
スイスでは、モルモットを1匹だけで飼うことが法律で禁止されている。「モルモットは群れで暮らす社会的動物だから、1匹だと孤独でかわいそう」という動物福祉法が根拠になっている。
パートナーのモルモットが先に亡くなった場合、残された1匹のために新しい仲間を貸し出すサービスまで存在するらしい。優しい国だけど、やりすぎ感もある。
スイスの動物福祉法はかなり厳格で、金魚も1匹飼いはNGとされている。「社会性のある動物には仲間が必要」という考え方が法律に落とし込まれている珍しい国。
紙幣を踏んだら逮捕される国
タイでは、紙幣や硬貨を足で踏むと不敬罪にあたる可能性がある。通貨には国王の肖像が印刷されているため、踏む行為は王室への侮辱と解釈されるからだ。
シンガポールでは1992年からチューインガムの持ち込み・販売が原則禁止されている。地下鉄のドアセンサーにガムを貼る悪戯が続出したのがきっかけとのこと。2004年に歯科用・禁煙用ガムのみ解禁された。
ローマではスペイン階段に座るだけで最大400ユーロ(約6万円)の罰金になる。2019年から施行された条例で、飲食も禁止。
| 国 |
法律 |
罰則 |
| スイス |
モルモット1匹飼い禁止 |
動物福祉法違反 |
| タイ |
通貨を踏む行為 |
不敬罪(最大禁固15年) |
| シンガポール |
ガムの販売・持込 |
罰金最大10万シンガポールドル |
| イタリア(ローマ) |
スペイン階段で座る |
最大400ユーロの罰金 |
胃酸は金属を溶かせる
人間の胃酸はpH1〜2。これは鉄やアルミニウムを溶かせるレベルの強酸にあたる。
じゃあなぜ胃そのものが溶けないのか。答えは「胃の粘膜が3〜4日ごとに完全に新しく入れ替わっているから」。溶かされる前に再生が追いつくという、なかなか力技な仕組みで成り立っている。
胃潰瘍は、この粘膜の再生サイクルが胃酸の攻撃に追いつかなくなった状態。攻守のバランスが崩れると、文字通り自分の胃酸で自分を溶かし始める。
一生分の唾液でプールが埋まる
人間が一生で分泌する唾液の総量は約25,000リットル。25mプール約1杯分に相当する。あまり想像したくない量ではある。
骨は同じ重さで比較すると、鋼鉄の約5倍の引っ張り強度がある。体重の約15%を占めるだけで全身を支え切っているのは、構造として相当優秀。ただし衝撃には弱いので、硬いだけで粘りがないという弱点も持っている。
くしゃみの初速は時速約160km。高速道路の制限速度をぶち抜いている。腕で抑えないと飛沫は約8メートル先まで届くらしい。
3,000年前のハチミツがまだ食べられた
エジプトのピラミッドから約3,000年前のハチミツが発掘されたことがある。驚いたことに、まだ食べられる状態だったという。
ハチミツは水分量が極端に低く、pHも酸性寄り。菌が繁殖する余地がほぼない。過酸化水素を微量に含んでいるのも腐敗を防ぐ要因になっている。常温で3,000年保つ食品は、自然界でもかなり珍しい。
1830年代のアメリカでは、トマトケチャップが「薬」として販売されていた。トマトに含まれるリコピンの健康効果を主張した医師がいて、瓶入りの液体薬として処方されていたとか。調味料が薬だった時代がある。
バナナはベリー、イチゴはベリーじゃない
植物学上の「ベリー」の定義に当てはめると、バナナはベリーに分類される。1つの花の子房から発達した多肉質の果実で、種子が内部にある——これがベリーの条件を満たしているから。
一方、イチゴはベリーではない。あの赤い部分は果実ではなく花托(かたく)と呼ばれる組織で、表面のツブツブ1つ1つが本当の果実にあたる。名前に「ベリー」がついているのに分類上はベリーじゃないという、ややこしい存在。
ニンジンはもともと紫色だった。今のオレンジ色のニンジンが生まれたのは17世紀のオランダ。オランダ王室(オラニエ家)のシンボルカラーがオレンジだったことに由来するという説がある。
| 食べ物 |
意外な事実 |
| ハチミツ |
3,000年前のものが食べられる状態で発掘された |
| ケチャップ |
1830年代に薬として売られていた |
| バナナ |
植物学的にはベリー(イチゴはベリーではない) |
| ニンジン |
もともと紫色。オレンジは17世紀オランダの品種改良 |
4ジャンル並べてみて、個人的には地理が頭ひとつ抜けていると感じた。「オーストラリアが月よりデカい」のインパクトは、深夜に知ると余計に効く。
4ジャンルの中で、いちばん「ウソでしょ」と思ったのは?