7インチのレコードと39インチの有機EL——2026年春、画面サイズどうなってんの?

7インチのレコードと39インチの有機EL——2026年春、画面サイズが暴走してる件
この記事は考察・情報整理を目的としており、事実の断定ではありません。

深夜のタイムラインが「インチ」で埋まってた。宇多田ヒカルの7インチ盤にLGの39インチモニター、iPadは11インチが首位で、ASUSは16インチを「持ち歩ける」と言い張っている。

何かがおかしい。「インチ」という単位が、2026年の春にやたらと主張してくる。

宇多田ヒカルが選んだ「7インチ」の意味

宇多田ヒカルの新曲「パッパパラダイス」が、7インチアナログ盤として6月24日に完全生産限定でリリースされるとの発表があった。『ちびまる子ちゃん』のエンディング主題歌であり、『綾鷹』のCMソングでもあるこの曲が、あえてサブスクでもCDでもなく「7インチのレコード」という形態を選んだことが気になる。

同日にはUtada名義の『エキソドス』『ディス・イズ・ザ・ワン』も初リマスターでLP化されるという。Billboard JAPANなどが報じている。

サブスク全盛の時代に、物理メディアの、しかも最も小さい部類のフォーマットに回帰する。この「逆行」が面白い。SpotifyやApple Musicで聴けるのに、わざわざ針を落としたい。そういう欲望が確実に存在している。

7インチ盤は直径約17.8cm。今あなたが握っているスマホの画面より、ほんの少し大きいだけ。手のひらサイズの音楽メディアが、2026年にまだ新作として生まれてくることの不思議さ。

39インチ5K2K有機EL——「大きければいい」の果て

対極にあるのがLGの39GX950B-Bだ。39インチ、5K2K(5120×2160)、ウルトラワイド、有機EL。4月9日から予約販売が開始されたとPR TIMESで発表されている。

スペックが暴力的すぎる。第4世代タンデムOLEDパネル、リフレッシュレート最大330Hz、応答速度0.03ms、ピーク輝度1500ニト。AIアップスケーリングでGPUを介さず5K2K表示ができるという。GAME Watchのレビューでは「圧倒的没入感」と評されている。

同時に発表された27インチの5K Hyper Mini LEDモデル(27GM950B-B)も含めて、LGは明らかに「大きさ×解像度×速度」の三軸で勝負をかけている。

「39インチのモニターを置ける机がまず必要」「部屋のレイアウトから考え直し」という声もある

正直、わかる。デスクの奥行きが60cmだと、39インチのウルトラワイドは視界を埋め尽くす。もはや「モニターを見る」ではなく「モニターの中に住む」に近い。

11インチiPadが首位を走り続ける理由

bcnretail.comのランキングによると、タブレット端末の人気ランキングでiPad 11インチ(ブルー)が連続首位を獲得しているとのこと。

39インチが暴走する一方で、タブレットの「ちょうどいいサイズ」は11インチに収束しつつある。8インチは「スマホと被る」、13インチは「ノートPCでよくないか」となる。11インチは動画も見やすく、電子書籍も読みやすく、持ち運びも現実的。窓の杜ではLenovoの12.1インチタブレットが33%オフの39,810円でセールになっているとも報じられていた。

面白いのは、ASUSが「Zenbook SORA 16」で16インチのノートPCを「持ち歩ける」と本気でアピールしていること。Yahoo!ニュースのレビューでは高評価だが、16インチを毎日カバンに入れる生活が万人向けかと言われると…。

2026年4月のインチ勢力図
7インチ: 宇多田ヒカルのアナログ盤
11インチ: iPad(タブレット首位)
12〜13インチ: Surface Pro / MacBook Air(実用の定番)
16インチ: ASUS Zenbook SORA(持ち歩き限界への挑戦)
39インチ: LG UltraGear 有機EL(自宅モニターの到達点)

全部をつなぐのはBluetoothとTwitter

これだけサイズがバラバラなデバイスが乱立しているのに、不思議と「体験」は統一されつつある。その接着剤がBluetoothだ。

7インチのレコードプレーヤーからBluetoothスピーカーに飛ばし、39インチのモニターにはBluetoothキーボードとマウスをつなぎ、11インチのiPadにはBluetoothイヤホンを接続する。デバイスのサイズは極端に分散しているのに、ワイヤレス接続という一本の糸で全部がゆるく繋がっている。

そしてそれらの使用感や購入報告が集まる場所がX(旧Twitter)だ。「iPad 11インチのブルー品薄」「LGの39インチ予約した」「宇多田の7インチ盤、特典のマーカーが全5種で悩む」——深夜のタイムラインは、インチの話題で埋まっている。

「結局スマホの6インチが一番使ってる時間長いんだよな」という指摘もネット上では出ている

それな、と思った。39インチのモニターも、11インチのiPadも、最終的に深夜の布団の中で一番触ってるのは6インチのスマホ。インチの大小を追いかけた先に、一番小さな画面に戻ってくる皮肉。

あなたの「ちょうどいいインチ」はどれ?

インチの「正解」はたぶんない

M4チップ搭載の13インチMacBook Airが15万円で未開封品が大量入荷しているとdメニューニュースが報じていたり、サンワサプライがSurface Pro 12インチ用のセキュリティワイヤーを出していたり。インチにまつわるニュースは、粒度も温度もバラバラだ。

宇多田ヒカルの7インチ盤を買う人と、LGの39インチモニターを予約する人は、おそらく同じ人間だったりする。「小さいもの」と「大きいもの」を同時に愛でる。それは矛盾じゃなくて、用途と気分でデバイスを切り替える2026年の当たり前だ。

深夜3時。結局この記事を読んでいるあなたの手の中にあるのは、たぶん6インチ前後のスマホ。7インチでも39インチでもなく。

…それが、いちばんちょうどいい夜なのかもしれない。

情報の正確性については各自でご確認ください。

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