家計の「見えない出血」、止める順番——20代が真っ先に見直したい生活費

家計の「見えない出血」、止める順番——20代が真っ先に見直したい生活費

家計簿アプリを開いて「こんなに使ってた?」と固まった経験、たぶん一度はあるはず。削れるのに削れていない金額が月1万円を超えてくる人は、20代でも珍しくない。問題は、どこから手をつけるかだけだ。

「削れる金額」で並べると、優先順位が逆転する

節約と聞いて頭に浮かぶのは食費や電気代だが、ここを削るのはコスパが悪い。我慢のリターンが小さく、続かない。「卵を1パック安いスーパーで買う」を続けても、月の差は1,000円もいかない。

家計の「見えない出血」が起きているのは、もっと別の場所。一度設定して放置している固定費だ。

固定費見直しのインパクト(月額・概算)
クラウドストレージ・サブスク重複: 500〜3,000円
保険の特約: 2,000〜5,000円
携帯通信費の旧プラン: 3,000〜5,000円
合計: 月5,500〜13,000円(年6.6〜15.6万円)

下から順に潰していく。

3位: クラウドストレージとサブスクの「惰性契約」

iCloudの200GBプランを使っているけど、写真フォルダは50GBで収まっている。Netflixに入っているけど、Amazon Prime Videoでだいたい事足りる——こういう「惰性」が一番取りこぼしやすい。

動画サブスクを3つ以上契約している20代は、まわりを見渡してもざらにいる。本当に毎月開いているのは、たぶん1〜2個。残りは「いつか見るかも」で月額を払い続けている状態だ。

具体的な削り方:

  • 動画配信は1〜2サービスに集約(年1.2〜2.4万円削減)
  • クラウドは「直近3ヶ月のアップロード量×4」で必要容量を再計算してプランを下げる
  • 音楽配信は家族プランへ移行で1人あたり月500円前後

2位: 保険の特約という「大物」

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20代の保険は、入りすぎているケースが目立つ。親が良かれと思って契約してくれた医療保険、就職時に勧められた生命保険、クレカ付帯の謎の保険。気づけば月5,000円を超えている。

独身・子供なしの20代に必要な保険は、ぶっちゃけ多くない。最低限の医療保障なら県民共済が月2,000円前後で済む。差額は月3,000円、年3.6万円。

そもそも貯金が100万円以上あるなら、医療保険自体不要という考え方もある。日本の高額療養費制度で、月の医療費自己負担は所得に応じて上限が決まっているからだ。

保険見直しで「終身払い」「一生涯保障」のセールストークが出てきたら、いったん持ち帰る。20代で終身に入る合理性は、ほぼない。

1位: 携帯通信費の「3年前プラン」問題

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これが一番大きい。そして一番触っていない人が多い。

大手3キャリアの旧プランで月7,000〜8,000円払い続けている人は、20代でもまだ普通にいる。同じ通信量を楽天モバイルpovoahamoで契約し直すと、月2,000〜3,000円台に収まる。

「格安SIMは電波が悪い」という噂は2026年ではもう古い。ahamoはdocomo回線そのままで、体感はほぼ変わらない。差額は月4,000円、年4.8万円。手続きはオンラインで30分前後で終わる。

プラン月額(目安)データ容量
大手キャリア旧プラン約7,500円無制限
ahamo2,970円30GB
楽天モバイル1,078〜3,278円従量制
povoトッピング型必要分のみ購入

※料金は2026年5月時点の参考値。最新条件は公式サイトで確認。

0 3項目すべて見直した場合の年間削減額(中央値)

削っちゃダメな「節約」もある

最後に逆方向の話を。食費を1日500円に絞ってコンビニのおにぎりで凌ぐとか、エアコンを我慢して夏に寝不足になるとか、これは節約じゃなくて自傷だ。

固定費を月1万円削れれば、変動費は普通に使っても家計はちゃんと回る。我慢で削るのではなく、設定で削る。2026年春、家計簿アプリを久々に開く動機になればいい。


この3つで、まず手をつけるなら?

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