2026年春に遊んだインディー5本、地味な驚きが大きかった順に並べた

5本のインディーを春の連休中に詰め込んだ。派手な広告は打たれていないが、どれも妙に頭に残る。下から順に並べる。
5位: Tiny Bookshop — レジ打ちと潮風の二択
移動式の古本屋を海辺で営む。ただそれだけのゲーム。
仕入れた本を並べ、客の好みを聞き、おすすめを差し出す。戦闘はない。緊急性もない。なのに30分のつもりが2時間溶けた。本のジャケットだけで100種類以上あって、棚を整えるのが妙に楽しい。
欠点は明確で、目標が薄い。週単位で売上を伸ばす要素はあるが、達成感はあまりない。だからこそ放置できる、という見方もある。
4位: Mouse P.I. For Hire — ネズミの探偵がトミーガンを撃つ
1930年代風の白黒アニメで描かれる、ネズミの私立探偵による一人称シューター。ジャンルの組み合わせが頭おかしい。
セルアニメ調のキャラがフルモーションで動き、銃声に合わせて口笛のジャズが鳴る。Cuphead をシューターにしたらこうなるのか、と最初の10分で理解した。
3位: Lorelei and the Laser Eyes — 屋敷で一晩中迷う
白と黒と赤しかない屋敷を歩き回り、数字を集めて鍵を開ける。ジャンルとしてはパズルアドベンチャー。
手元のメモ帳が必要。これは比喩じゃなくて文字通り、紙とペンを用意して数字をメモしないと進めない。スマホのメモアプリでもいい。久しぶりに「ゲーム外で考える」体験をした。
頭を使うことそのものが嫌な日は触らないほうがいい。逆に、Outer Wilds や Return of the Obra Dinn が好きだった人なら確実に刺さる。Myst の系譜と言ってもいい。
Lorelei and the Laser Eyes 公式情報
2位: Animal Well — 一枚絵の世界に潜る
たった33MBのメトロイドヴァニア。それでクリア後も人々がまだ秘密を探している。
| 層 | 想定プレイ時間 | 難度 |
|---|---|---|
| ノーマルクリア | 約8時間 | 普通 |
| 全アイテム回収 | 15〜20時間 | 難しい |
| 真の終わり | コミュニティ協力前提 | 理不尽 |
マップは手書きで自分で描く前提。全体に流れる「説明されない不気味さ」が、夜中に一人でやると効く。ボスは戦って倒すというより、逃げ切る対象だ。
1位: Balatro — トランプとローグライクの距離をゼロにした
ポーカーの役を組んで、ジョーカーで倍率を狂わせ、ハイスコアを目指す。それだけの一人用カードゲームだ。
このゲームを「中毒性が高い」と書くのは弱い。やめどきが消える、と言ったほうが近い。1ランは15分から20分で終わるのに、寝る前にもう1回、というラリーが朝5時まで続いた。
PC・Switch・iOS・Android すべてに展開済み。最初の1本としてはスマホ版が向いている。電車でも布団でもベンチでも遊べるからだ。ただしジョーカーの効果が小さく表示されるので、ある程度ハマったらPC版に移ってもいい。
5本並べて思ったのは、2026年のインディーは「短くて深い」方向に確実に振れているということ。AAA がオープンワールドの広さで殴ってくる横で、こちらは30MBで殴り返してくる。
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