コンビニ春デザート2026、5社の新作を食べ比べて序列をつけた

5位から並べる。1位は地味な見た目の和素材で、正直ノーマークだった。
2026年4月から5月にかけて、セブン・ローソン・ファミマ・ミニストップ・デイリーヤマザキの5社が春の新作デザートを一斉に投入した。筆者は1か月かけて主要新作を実食、価格・素材・余韻の三軸で並べ直した結果がこれ。
5位: ファミリーマート「桜あんとホイップのどら焼き」 — 春の挨拶として優秀

桜葉の塩気が効いた春限定どら焼き。生地はしっとり、中央のホイップが軽い。
桜の風味は強くない。むしろ控えめで、桜葉の塩気が後追いでくるタイプ。ホイップが多めなので、和菓子としてよりも「和洋折衷スイーツ」として食べた方が納得感がある。
価格は税込238円前後(地域差あり、公式サイト参照)。販売は4月中旬から、5月いっぱいで終売予定との情報。冷蔵で日持ちは購入日翌日まで。ホイップが多いので、半解凍にすると食感が締まる。
4位: デイリーヤマザキ「ほうじ茶ティラミス」

意外な伏兵。マスカルポーネとほうじ茶パウダーの相性が想像以上に良い。
抹茶ではなく、あえてほうじ茶を選んだ判断が効いている。香ばしさが先に立ち、マスカルポーネの乳味が後から追いつく構造。スポンジ部分にもほうじ茶シロップが染みており、最後まで香りが切れない。
和素材ティラミスはハズレが多いジャンル。これは例外的に成立している。
税込298円。デイリーヤマザキ公式。店舗数が少ないため、見かけたら確保推奨。冷やしすぎると香りが立たないので、購入後10分ほど常温に戻すと本領発揮する。
3位: ローソン「Uchi Café 苺づくしショートケーキ」

苺3層構造(果肉・ソース・ホイップ練り込み)。Uchi Caféシリーズの春主力。
苺の酸味とホイップの甘さの比率が、シリーズ前作より酸味寄りにチューニングされている。重くない。ショートケーキ単体ではなく、コーヒーや紅茶と合わせる前提の設計に見える。
税込395円前後。ローソン Uchi Café 公式。販売地域・期間は店舗により差あり。冷蔵必須、購入当日中の消費が推奨されている。
2位: ミニストップ「ハロハロ 宇治抹茶 2026」

シーズン恒例のかき氷系デザート。今年は抹茶の濃度が一段上がった。
4月下旬の販売開始から、SNSでの言及数がじわじわ伸びている。抹茶パウダーを上から振りかける従来の構成に加え、シロップ自体の抹茶濃度を増したことで、最後の一口まで味が薄まらない。
白玉は3個、あんこは底にまとめて配置。スプーンで縦に掘り進めると、抹茶→ソフトクリーム→氷→白玉→あんこと、層ごとに表情が変わる。ハロハロというフォーマット自体が完成度を増している。
1位: セブンイレブン「黒蜜きなこの本わらび餅」 — 地味な見た目に騙された

パッケージは茶色一色。陳列棚で完全に背景化していた。これが1位になるとは食べる前は思っていなかった。
本わらび粉を使用していると明記されている時点で、コンビニデザートとしては挑戦的。実際に食べると、もっちりではなく「とろり」とした、本物のわらび餅特有の食感がある。市販品で多い「ゼリーに寄せたわらび餅もどき」とは別物だった。
| 項目 | 1位 セブン わらび餅 | 2位 ミニストップ ハロハロ | 3位 ローソン ショートケーキ |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 298円 | 450円 | 395円 |
| 主素材 | 本わらび粉・黒糖 | 宇治抹茶 | 国産苺 |
| 食感の主役 | とろみ | 氷・白玉 | スポンジ・ホイップ |
| 推奨シーン | 夜の一杯 | 日中の休憩 | 食後のデザート |
298円という価格設定も含めて、この春のコンビニデザートで最も「企画と実装が噛み合った」一品だと評価した。セブンの和素材ラインは過去も当たりが多いが、今回はその系譜の中でも上位に入る。
税込298円。セブンイレブン スイーツ公式。販売地域は順次拡大中。賞味期限が短いため、購入当日中の消費を強く推奨。冷蔵庫で30分以上冷やすと、わらび餅のとろみが安定する。
選外に置いた商品について
選外にしたのは、セブン「マンゴープリン2026」、ファミマ「ぷるぷる杏仁」、ローソン「もっちりクレープ苺」など。いずれも水準は高いものの、上位5品との差は素材の挑戦性で開いた。マンゴープリンは惜しい線まで来ていた、と添えておく。
春のコンビニデザートは、ここ数年で完全に「専門店の代替」から「専門店と並ぶ選択肢」に位置を変えた。298円のわらび餅がそれを物語っている。
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