プロセカ以降のボカロ第二次黄金期、2026年春に押さえる5人のボカロP

ボカロを「もう古い」と思っている人は、2026年現在のシーンを見ていない。プロセカ以降の5年で、ボカロを取り巻く景色は完全に書き換わった。
2026年春時点、ストリーミングとTikTokの両方で存在感を保ち続けている5人のボカロPを、5位から順に整理しておく。
プロセカが変えたもの — ボカロは終わった文化ではなかった
2020年9月リリースのプロジェクトセカイ(通称プロセカ)が、ボカロを若年層の生活導線に戻した。これは間違いない。
2010年代後半に縮小していた新譜投稿数は、2022年以降に再び増加へ転じている。プロセカ書き下ろし楽曲がニコニコ動画とYouTubeの両方で同時にバズる構造ができたためだ。
プロセカ書き下ろしは初動再生数が突出する一方、長期的に伸び続けているのは「プロセカ外」での活動も活発なボカロP。今回挙げる5人は全員、書き下ろし経験と独自のディスコグラフィを両立させている。
第5・4位 — syudou と 柊マグネタイト
第5位はsyudou。「ビターチョコデコレーション」「うっせぇわ」(Ado提供曲)でメジャーへの橋を架けた人物。ボカロP名義の新譜は減ったが、2018〜2020年頃の作品は今も初音ミクの基準点として参照されている。
第4位は柊マグネタイト。「テトリス」(2022年)で一気にメインストリームへ食い込んだ若手。重音テト/初音ミクを使った高速メロディは、TikTokの15秒尺と相性がいい。2025年以降もコンスタントに新譜を投下中。
第3位 イヨワ — 「異物感」で頂点に立った作家
「きゅうくらりん」「キュートなカノジョ」で知られるイヨワ。コード進行とメロディの組み立て方が、他のボカロPと根本的に違う。
「ボカロらしい」コテコテの展開ではなく、ポップスとして純粋に強い。ボカロという文脈を抜きにしても成立する数少ない作家の一人、と筆者は受け取った。
第2位 稲葉曇 — 物語性の頂点
「ラグトレイン」「ハルノ寂寞」など、歌愛ユキを起用した楽曲群で独自のポジションを築いた稲葉曇。
歌詞・MV・楽曲が「ひとつの世界観」として完成している点が他のボカロPと違う。深夜に一曲ずつ追っていける作家性がある。5月の夜風に妙に合う、と感じる人が筆者だけではないはず。
第1位 DECO*27 — 18年動かない頂点
2008年デビュー、DECO*27が18年経っても第一線にいる事実は、ボカロシーンを語る上で外せない。
「ヴァンパイア」(2021年)、「ラビットホール」(2023年)、「乙女解剖」(2018年)。節目ごとに新世代の聴衆を獲得する曲を出し続けている。職人芸という言葉が似合う希少な存在だ。
| 順位 | ボカロP | 代表曲(最初に聴くべき1曲) |
|---|---|---|
| 5位 | syudou | ビターチョコデコレーション |
| 4位 | 柊マグネタイト | テトリス |
| 3位 | イヨワ | きゅうくらりん |
| 2位 | 稲葉曇 | ラグトレイン |
| 1位 | DECO*27 | ラビットホール |
まとめ — 春の夜、一曲ずつ追える贅沢
- プロセカ以降、ボカロは若年層の生活導線に再接続された
- 新世代と長期君臨組が並走する、稀な「両立期」
- 掘り進めるなら Spotify のVocaloid系プレイリストと、ニコニコ新譜タグの両輪が効率的
知っているつもりで一番損なのは、2022年以降の数百曲を聴き逃していることかもしれない。今夜の数時間で、5年分のシーンに追いつける。
2026年春、あなたが一番推すボカロPは?