夜中に読み始めて朝までめくり続けた本ランキング2026

5位から始める。1位は、表紙でスルーしていた本だった。
| 順位 | 作品 | 読了の目安 |
|---|---|---|
| 5位 | 君のクイズ | 2時間 |
| 4位 | 同志少女よ、敵を撃て | 5〜6時間 |
| 3位 | 方舟 | 3時間 |
| 2位 | 変な家 | 2時間 |
| 1位 | 成瀬は天下を取りにいく | 3時間 |
5位: 君のクイズ — 全問正解の謎

クイズ番組の決勝。出題されていない問題に、出場者がボタンを押して正解する。
著者の小川哲は直木賞受賞作家。本作はそれ以前の作品で、ページ数は200ちょっと。薄い。
クイズプレイヤーの内面描写が中心。アクションを期待すると肩透かし。ただ「人はなぜ覚え、なぜ答えるか」という根源的な問いに刺される。
4位: 同志少女よ、敵を撃て

第二次大戦下のソ連。村を焼かれた少女が女性狙撃兵になる。
2022年本屋大賞。デビュー作でこれを書いた逢坂冬馬は、控えめに見ても怪物。
500ページ近い長編。深夜に開くと完全に持っていかれる。
戦争描写は具体的で容赦がない。読後しばらく日常に戻れない体感あり。月曜の夜に開くのは推奨しない。
3位: 方舟 — ラスト一行で本が落ちる

地下建築に閉じ込められた10人。そのうち1人が死体で見つかる。
タイマー付きのクローズドサークル。誰か1人を犠牲にしないと全員が死ぬ、という設計。
夕木春央作品は新本格寄りの硬派なロジック。倫理的にしんどい状況での犯人探しなので、読後は誰かに話したくなる種類の本。
2位: 変な家

謎の間取り図。子供部屋の奥に、もう一つの空間。
ホラー系YouTuber雨穴の小説デビュー作。書店に積まれ、映画化もされた。
序盤の「気持ち悪い間取り図」だけでスマホ画面が止まる。深夜の一人読みには、ある意味で危険な本。
純粋なミステリ好きには「物足りない」という評価もある。雰囲気とテンポで読ませる怪談寄りの作品として開くなら満点。
1位: 成瀬は天下を取りにいく — 表紙でスルーしていた本

滋賀県大津市。中学2年生の成瀬あかりが、幼馴染の島崎に向かって「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」と宣言する。
閉店間際のローカル百貨店に毎日通い、ローカル番組に映り込み、M-1に出る。動機は、他人から見るとどうでもいいことばかり。
著者は宮島未奈。本作で2024年本屋大賞を獲った。
俺は表紙でスルーしていた。タイトルも正直ダサく見える。読み始めて30ページで撤回。
成瀬は変な人で、変なまま勝つ。それだけの話なのに、なぜか涙が出る。
続編『成瀬は信じた道をいく』もある。1巻で気に入ったらそのまま2巻に進める仕様。連作短編形式で、各章が独立しつつ繋がっている。
深夜の本選びで失敗しないコツ
ページ数を見る。500ページ超えは、寝落ちする前提で開いた方がいい。
逆に200〜300ページ帯は、明日が休みの夜にだけ開く。閉じられない。
表紙でスルーしないこと。今回の1位がまさに、それだった。
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