面白いゲーム実況チャンネル5組を2026年に格付け、1位と5位を分けたものは何か

ゲーム実況チャンネルを5組、面白さだけで順位づけした。5位から下りていく。1位は名前で予想がつくと思う。意外なのは順位そのものより、なぜそこに収まったかのほうだ。
5位 ガッチマン — 叫ばないホラー実況という発明

ホラーゲームの実況といえば絶叫。その思い込みを早い時期に壊した一人がガッチマンだ。画面に化け物が飛び込んできても声はだいたい平熱で、「あ、来ましたね」くらいのトーンで処理していく。
その静けさが逆に効く。プレイヤーが取り乱さないと、見ているこっちはゲームの作りそのものへ意識が引き戻される。叫んでごまかさないぶん、ホラーゲームのレビューとしての解像度は高い。
ホラー以外のタイトルも扱うが、本領はやはり恐怖系。残酷な描写が強い作品は別チャンネルのガッチマンVに振り分けているので、その手のものが苦手なら本チャンネルから入るのが安全だ。怖いのが心底ダメなら、この順位はいったん飛ばしてもかまわない。
4位 三人称 — 雑談に押されてゲームが進まない三人組

ドンピシャ、ぺちゃんこ、鉄塔。三人称のこの三人がそろうと、ゲームの進行が雑談に負ける。負けたまま動画が終わる回もある。
それでいい。彼らの動画でいちばん面白いのはゲームの腕前ではなく、どうでもいい話がどうでもいいまま転がっていく時間のほうだ。友達の家でコントローラーを回している、あの空気に近い。
一本が長めの動画が多い。腰を据えられる夜に向く。短時間でサクッと、という使い方にはあまり噛み合わない。
3位 2BRO.(兄者弟者)— 低い声の三兄弟が崩れていく

兄者、弟者、おついち。2BRO.は本物の三兄弟で、そろって声が低い。FPSやアクションを淡々と進める——かと思いきや、協力プレイになった途端に空気が変わる。
連携が崩れる。指示が飛ぶ。誰かが先走って全滅する。低い声のまま交わされる小競り合いが、このチャンネルいちばんのごちそうだった。
長く続いているぶん動画の本数がとにかく多く、どこから手をつけるか迷う。迷ったら協力プレイのホラー作品か、Co-op対応タイトルから。三兄弟の関係性がいちばん濃く出る。
2位 レトルト — 声を張らないツッコミの精度

レトルトはほとんどボケない。ひたすらツッコミに徹する実況者だ。声を荒げず、テンションも上げず、それでいて一言の置きどころが異常にうまい。
派手な瞬間は少ない。爆笑する動画でもない。なのに何時間でも聴いていられた。この「ながら見できる面白さ」は、笑いの強さとはまったく別の才能だと思う。
静かな実況なので、大声でわっと笑いたい気分の夜には物足りないと思う。そういうときはガッチマンや三人称と使い分けるといい。ちなみに、この5組のうち何人かは普段から一緒に動画を撮る間柄でもある。
1位 キヨ。— 笑いが編集で設計されている

キヨ。の動画を開くと、まず情報の密度に気づく。テロップ、効果音、カットの速さ。喋りそのものが速いうえに、編集がそれをさらに加速させていく。
ここが他の4組と決定的に違った。ガッチマンも三人称も2BRO.もレトルトも、面白さの源泉は「その人の個性」にある。キヨ。はそこへ「面白さを作り込む技術」を重ねてくる。素材で笑わせ、編集でもう一度笑わせる二段構えだ。
情報量が多くテンポも速いので、静かにゆっくり観たい夜には少し疲れることもある。そんな日はレトルトへ。チャンネルは気分で行き来する。それがいちばん賢い使い方だ。
5組を並べて見えた線引き
面白さで順位をつけたが、観ていて気づいたのは「面白さの種類がそもそも違う」ことだった。叫ばない怖さ、終わらない雑談、崩れる連携、効かせるツッコミ、設計された笑い。同じ土俵に乗っているようで、中身はほぼ別ジャンルだ。
| チャンネル | 笑いのタイプ | 一本の重さ | こんな夜に |
|---|---|---|---|
| ガッチマン | 静かな恐怖 | 中 | 怖いものを腰を据えて観たい |
| 三人称 | 転がる雑談 | 重め(長尺) | にぎやかさを流しておきたい |
| 2BRO. | 崩れる連携 | 中〜重 | アクションで盛り上がりたい |
| レトルト | 効くツッコミ | 軽い(ながら見) | 何かしながら聴きたい |
| キヨ。 | 設計された笑い | 軽快 | とにかく外したくない |
だから本当は、順位より「今夜の自分にどれが合うか」のほうが大事なのかもしれない。1位は決めた。決めたうえで、明日の夜は3位を開いている自分が、なんとなく想像できてしまうのだけど。
あなたがいちばん面白いと思うのは?