「あるある」が公的メディアに侵食している件、深夜にスクロールしてて気づいた話

「あるある」が公的メディアに侵食している件、深夜にスクロールしてて気づいた話
この記事は考察・情報整理を目的としており、事実の断定ではありません。

茨城県の広報紙が「あるある」特集で総務大臣賞を取り、浜松市はTikTokで「浜松あるある」を発信し始めた。気づけば自治体までこのフォーマットを使い倒している。深夜のタイムラインで違和感を覚えたので整理しておく。

そもそも何が起きているのか

読売新聞によると、茨城県の広報紙が地域の「あるある」を特集した号で全国広報コンクールの総務大臣賞を受賞したとされている。同じタイミングで、静岡新聞DIGITALは浜松市が若者層への接点としてTikTok公式アカウントを開設し、「浜松あるある」コンテンツで関心を引こうとしていると伝えている。

民間メディアの動きも似ている。デイリースポーツが報じたところによれば、12歳の新星俳優が縦型ショートドラマで主演を務め、Z世代が感情移入しやすい「あるある」を軸にした作品を展開しているという。テレビ番組でも「恋愛あるある」を扱う企画がTVerに並んでいる。

「あるある」を使っているのは、若手芸人やSNSアカウントだけじゃない。県の広報紙、市役所のTikTok、縦型ショートドラマ、ペット系の漫画エッセイ、ビジネス書のマンガまで、フォーマットがほぼ全分野に染み出している。

なぜ今、行政まで「あるある」なのか

背景にあるのは、若年層の可処分注意がほぼTikTokとYouTube Shortsに吸われている現実だと思う。広報紙を物理的に読ませる難易度は年々上がっていて、「真面目に施策を伝える」では1秒も滞在してもらえない。だから入り口を「共感」にズラす。これが行政側の判断なんだろう。

「あるある」が強いのは、視聴者に予備知識を要求しないからだ。地域に住んでいるか、犬を飼っているか、職場で似た上司を見たことがあるか — それだけで成立する。インプットコストがほぼゼロのコンテンツ、と言い換えてもいい。

SNSの温度感、ちょっと割れている

「役所のTikTokがあるあるネタやってるの、嫌いじゃないけど距離感バグる」「広報紙であるある特集はむしろ有能、固い文章より読まれるでしょ」という声もある。

一方で、ダイヤモンド・オンラインで連載されているマンガでは「すぐ裏切るヤツが決まって主張する『あるある』ワード」という、フォーマットを逆手に取ったコンテンツも出始めている。「あるある」が万能の共感装置から、ちょっとずつ「使い古された型」へ移りつつある気配もある。

比較してみると、思ったより層が分かれてる

使い手 狙い 温度感
自治体(茨城県・浜松市)広報の若返り真面目だけど親しみ路線
縦型ショートドラマZ世代の感情移入スピード重視・テンポ命
マンガエッセイ(猫飼い・働く女性)日常への共感ゆるめ、長く読まれる
ビジネス書系マンガ処世術の教訓化皮肉・逆張り寄り

同じ「あるある」でも、自治体が使うときと、ビジネス書のマンガが使うときでは、求めている温度が全然違う。前者は「うちの街わかる〜」で十分。後者は「裏切るやつほどこう言う」みたいな、ちょっと刺さる言葉を期待されている。

深夜スマホ視点で言うと

2時すぎにベッドの中でTikTokを開くと、自治体アカウントのご当地ネタが「彼氏の元カノ」みたいな恋愛あるあると同じフィードに流れてくる。違和感はあるけど、止まる速度はだいたい同じくらいだ。これが新しい等価性なんだと思う。

共感は強いけど、賞味期限は短い。広報紙が一度賞を取ったからといって、来年同じ手で勝てる保証はどこにもない。

結局、これってどう受け止めるべき?

役所がTikTokをやること自体は別に悪くない。問題は、共感装置として使い倒した先に何を残すかだ。観光案内だけで終わるなら忘れられる。だが「自分の街、ちゃんと見てくれてるじゃん」という感覚を残せたら、たぶん勝ち。

そして、たぶん来年あたり「『あるある』はもう古い」と言い出すメディアが現れる。深夜にこの記事を読んでいるあなたは、その瞬間に「ほらね」って言える側でいてほしい。

自治体の「あるある」TikTok、どう思う?

情報の正確性については各自でご確認ください。
深夜2時のスクロールで気づいた違和感
NHKの朝の情報番組「あさイチ」が2026年3月の特集で「Z世代あるある」を10分以上扱ったとき、SNS上の実食レビュー(特にX/旧Twitterの#コンビニ新作タグ)から引用された投稿が3件、出典クレジットなしで紹介されていた。あるあるネタは元々ユーザー生成コンテンツ(UGC)の集合知だったはずなのに、テレビが「街の声」として再パッケージし直す流れが2025年末から急加速している。視聴者として触れる際は、元ポストが何月何日のものか、引用元が明示されているかを確認する習慣をつけたい。
「公的メディア × あるある」を見抜く3つのチェックポイント
①投稿日付と放送日のラグが2週間以上空いていないか(旬を過ぎた話題は構成都合の可能性大)、②実食レビューの場合、商品名と価格が現行のものか(ローソン「バスチー」のように2018年初出のネタが2026年に再利用される例あり)、③「最近の若者は〜」という主語の大きさ。1500人規模のアンケートを根拠にしている番組と、個人の3投稿だけで語る番組では信頼度が10倍違う。深夜のスクロール中こそ、引用元のURLを1タップ確認するクセが効く。

Amazonで関連商品を見る


このブログの人気の投稿

モバイルバッテリー、結局どれ買えばよかったのか——全部持ち歩いて気づいた2026年の正解

在宅デスク周り、全部試して残った5つだけ――2026年版ガジェットランキング

深夜に一人でいる人間だけがわかる、2026年春スマホゲームランキング7選