VTuber歌ってみた2026年春の到達点 — 5本を聴き比べて分かった順位

VTuber歌ってみた2026年春の到達点 — 5本を聴き比べて分かった順位

2026年春、VTuber界隈の歌ってみたが妙に熱い。5位から並べる。1位はたぶん予想を裏切る。

この5本は2026年3月〜5月にYouTubeで100万再生を超えたVTuber歌ってみたから絞り込んだ。選定基準は再生数だけじゃなく、編集の作り込み、原曲解釈の独自性、コメント欄の熱量を加味している。

5位: 戌神ころね「KICK BACK」

戌神ころね KICK BACK

ホロライブのころねが米津玄師の「KICK BACK」をカバー。原曲のバキバキ感をそのまま借りるんじゃなく、ハスキーな低音をぶつけてくる方向で攻めた。

サビ前の「努力 未来 a beautiful star」を半拍ずらして入るところ、原曲を100回聴いてないと出ない解釈だった。

ミックスは少し前に出すぎていて、長時間聴くと耳が疲れる。イヤホンより外部スピーカーで聴くと印象が変わる。最新の再生数はYouTube公式チャンネル参照


4位: 星街すいせい「BIBBIDIBA」セルフカバー2026版

星街すいせい BIBBIDIBA

自分のオリジナル曲を、2年経った今の声でやり直した。これが想像以上に良い。

2024年版と比べると、ビブラートの幅が広くなって、サビの「キラキラ」の母音が太い。歌い手として明確に成長してる証拠が音で聴ける珍しいケース。

ただし2024年版の方が好きという声も結構ある。あの頃の不安定さに価値を見出してた人にとっては、上手くなりすぎた、らしい。分かる気もする。


3位: 花譜「夜に駆ける」7年越しカバー

花譜 夜に駆ける

2019年のYOASOBIのデビュー曲を、2026年の花譜が歌うとどうなるか。答えは、別の曲になる。

原曲のテンポを80%まで落として、ピアノとストリングスだけで再構築している。「騒がしい日々に笑えない君に」のフレーズで、ikuraさんとは全く違う感情が乗る。寂しさじゃなくて、諦めに近い何か。

KAMITSUBAKI STUDIO制作のMVは、夜の街を真上から俯瞰し続けるという一つのアイデアだけで5分間引っ張る。映像作品としても完成されている。

2位: 儒烏風亭らでん × 一条莉々華「Plastic Love」

儒烏風亭らでん 一条莉々華 Plastic Love

ホロライブReGLOSSの二人による竹内まりやカバー。シティポップを2026年のVTuberがやる必然性は何か、という疑問に音で答えてきた。

らでんの低音と莉々華の高音が、サビで重なった瞬間に鳥肌が立った。コーラスの配置が80年代のレコード時代の作法を踏まえていて、当時のミキシングを研究した上でやってる。

海外コメント欄の反応が異様に厚い。「Future Funk」や「City Pop revival」のタグで欧米のリスナーが大量に流入していて、英語コメントの比率が日本語を超える時間帯もある。


1位: 葛葉「Subtitle」

葛葉 Subtitle

1位は葛葉。にじさんじの彼が、Official髭男dismのバラードを歌った。これがVTuber歌ってみた史に残る出来だった。

ロック/シャウト系のイメージが強い葛葉が、徹底的に抑えた歌い方で挑んだ。Aメロの息混じりのファルセットから、ラスサビの解放まで、ダイナミクスの設計が完璧。

「ど忘れだ」のフレーズで一瞬詰まるような歌い方をする。あれは技術的にコントロールされた表現で、原曲の藤原聡のニュアンスを汲んだ上で自分の解釈を上乗せした結果だ。

俺はこのカバーを最初に聴いたとき、葛葉という配信者の印象が更新された。叫ぶ人、配信で笑わせる人、というイメージの裏に、こんなに静かな表現力を隠していたのか、と。

MVは固定カメラと最小限のカット割りで、ボーカルに全振りした構成。逆に言うと派手な演出を期待すると肩透かしを食らう。歌そのものを聴かせるための映像。最新の再生数や評価は葛葉公式チャンネルを参照。


5本を聴き終えて

順位 配信者 楽曲 推し要素
1葛葉Subtitleダイナミクス設計
2らでん×莉々華Plastic Loveコーラスワーク
3花譜夜に駆ける解釈の独自性
4星街すいせいBIBBIDIBAセルフカバーの説得力
5戌神ころねKICK BACK低音の個性

1位を葛葉にしたのは、技術と感情の両立という基準で頭一つ抜けてたから。ただし「自分が一番リピートしたのは2位だった」というのが正直なところ。順位と好きの度合いは別ものだ。

あなたの1位はどれだろう。

あなたが選ぶ1位は?

Amazonで関連商品を見る

このブログの人気の投稿

モバイルバッテリー、結局どれ買えばよかったのか——全部持ち歩いて気づいた2026年の正解

在宅デスク周り、全部試して残った5つだけ――2026年版ガジェットランキング

ビタミンB12「正常値」でも脳は削れていた — UCSF研究が突きつけた基準値の盲点