Windows月例アップデート138件と、32年眠っていた『GhostLock』の正体

Windows月例アップデート138件と、32年眠っていた『GhostLock』の正体
この記事は考察・情報整理を目的としており、事実の断定ではありません。

2026年5月13日、Microsoftが配信した月例Windows Update、修正対象は138件、うち30件は『緊急』ラベル付き。今月の再起動通知は、いつもより意味が重い。

138件中30件が『緊急』、今月の月例パッチの中身

今回のアップデートで修正された脆弱性は138件、そのうち30件が緊急(Critical)に分類されているという報道がある。窓の杜やASCII.jpなどによれば、Windows 11だけでなくWindows 10にも拡張セキュリティ更新(ESU)が提供された。

Windows 10は2025年10月に通常サポートが終了したものの、有償の延長プログラム経由で継続的にパッチが配られている形だ。『もうサポート終わってるはずなのに、なんでパッチくるの?』と困惑する声もあるが、これはESU加入者向けの仕組み。au Webポータルの記事もこの点に触れていた。

2026年5月 Windows Update 概要
修正対象: 138件 / 緊急(Critical): 30件
対象OS: Windows 11、Windows 10(ESU加入者)
配信: 2026年5月(日本時間13日)

GhostLockという亡霊 — Windows NT 3.1から潜む穴

個人的に今月いちばん背筋が寒くなったのは、月例アップデートそのものより、はてなブックマークで話題になっていた『GhostLock』のほう。

セキュリティ研究者が概念実証として公開したという、ファイルを書き換えずにランサムウェアのような効果を出す手法とされている。利用されているのはSMB(Server Message Block)の仕様で、その仕様自体はWindows NT 3.1の頃から存在しているという。

NT 3.1のリリースは1993年。つまり0年以上前から、Windowsの中に静かに眠っていた仕様が、ある日突然『悪用可能』と指摘された格好だ。

これは脆弱性というよりも『仕様の悪用』に近い。普通のパッチでは塞げない可能性がある、というのが研究者側の指摘。

「Windows NT 3.1からって…俺が生まれる前から存在してた仕様。MSの中の人ももう誰も覚えてないやつでは」という声もある。

同じ月、高速化のニュースと『Windows離れ』の温度差

同じタイミングで、Windows 11の次期アップデートで『動作の大幅な高速化』が見込まれるという記事がCNET JapanやYahoo!ニュースに出ている。ZDNETによれば、Microsoftが『低遅延プロファイル(Low Latency Profile)』と呼ばれる機能をテスト中で、アプリ起動などが速くなる可能性があるとのこと。

一方でギズモード・ジャパンは『密かに起きているWindows離れ』という主旨の記事を出している。Linuxなどへの移住を検討する層が、思っていたより快適に過ごしているという内容。

高速化を売り込まれる側と、もう離れた側。同じOSの同じ月のニュースなのに、ここまで温度差が出るのは珍しい。

トピック論点
月例パッチ138件通常運転、ただし緊急30件は重め
GhostLock仕様レベルの問題、パッチで完全に塞げるか不透明
低遅延プロファイルテスト段階、正式実装はこれから
Windows離れLinux移住組の体感は良好との報告

月例パッチ、今夜当てるか先延ばしか

スマホを眺めながら『PCの再起動通知、明日でいっか』と先延ばしする人、多いと思う。俺もそう。

ただ今月は、緊急ラベルが30件ついている。脆弱性の中身は公表情報になるため、攻撃側もここから『逆算』して攻撃手法を組み立てるとされている。パッチ公開後の数日が実は一番危ない、というのはセキュリティ業界では繰り返し言われてきた話。

GhostLockのような『仕様の悪用』はパッチだけで塞げる保証もない。それでも、塞げる138件は塞いでおいたほうがいい、という結論にはなる。

とりあえずやっておくこと
・Windows Updateを手動で確認、再起動が必要なら早めに
・ESU加入のWindows 10ユーザーも同じく対象
・GhostLockは概念実証段階だが、SMB共有を使う環境は要注意
・詳細はMicrosoft公式を参照

今月のWindows Update、いつ当てる?

わかっていること・わかっていないこと

わかっていること

  • 5月の月例パッチは138件修正、うち30件が緊急
  • Windows 10のESUは継続中、加入者には今月もパッチが配布
  • 『低遅延プロファイル』はテスト段階
  • GhostLockは研究者が概念実証として公開済み

わかっていないこと

  • GhostLockの仕様悪用がパッチで塞がれるかどうか
  • 緊急脆弱性30件のうち、実環境で悪用例が出るタイミング
  • 『Windows離れ』がトレンドとしてどこまで広がるか

32年前から眠っていた穴が、ある日突然見つかる。OSという基盤の重さを、今月のニュースは少しだけ実感させてくれた気がする。

情報の正確性については各自でご確認ください。

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