深夜帯の料理YouTube、画と音の完成度で5本を序列化してみた

深夜0時を回ったあたりで、なぜか開くのが料理動画。腹は減っていないし、明日作る気もない。それでもスクロールが止まらない5本を、画と音の完成度で序列化した。1位は意外と古株。
5位: 料理研究家リュウジのバズレシピ — 「明日の朝、これ作る」が口から出る

関西出身、酒を片手に丼物やパスタを15分で完成させる男。実用度は5本のうち頭ひとつ抜けている。
ただし元気が良すぎて、本気で疲れている夜には少しうるさく感じる瞬間もある。寝る前の最後の1本ではなく、夜食を作る決意をした後の参考書として開きたい。
4位: George — 寿司を握るだけの動画が、なぜか30分見られる

ナレーションはほぼ入らない。BGMも控えめで、映るのは木のまな板と魚と、握る手のみ。
家庭で寿司を握る機会など年に1度あるかどうか。それでもこのチャンネルは「自分で作るための参考」ではなく「眺めるための作品」として成立している。包丁が魚に入る瞬間の音だけで、5分は見ていられた。
マグロの解体動画、または寿司ネタを次々握っていくシリーズが入りやすい。10分以下の短尺もあるので、寝る直前の1本にも向く。
3位: Nino's Home — 猫が見守る台所

キッチンの隅に必ず三毛猫が座っている。料理が完成すると、皿の横で香りを嗅ぐ。それだけの構成で動画が進む。
編集の趣味が良い。木のテーブル、白い陶器、ガラスの保存瓶。映る食器の値段を全部足したらいくらになるんだろう、と余計なことを考えるくらい画がきれい。
2位: きまぐれクック — 魚を捌く音がそのまま音楽になる

朝市で魚を仕入れ、自宅で捌き、刺身か鍋にして食べる。10年以上ほぼ同じ構成のまま走り続ける個人チャンネル。
関西弁の独り言が心地いい。魚屋でしか見ないような巨大なクエやマンボウが、目の前で解体されていく。包丁の音、鱗を引く音、内臓を落とす音。耳と目の刺激だけで、いつのまにか1時間経っていることがある。
「料理を見る」というより「漁師の仕事を見る」に近い。だから疲れた夜でも構えずに開ける。
「巨大魚を捌く」シリーズか「珍しい魚を食べる」シリーズが入りやすい。長尺(30分超)のほうが世界観に浸れる。
1位: Peaceful Cuisine — ヴィーガン料理が辿り着いた、説明しない動画

ナレーションも字幕もBGMも、ほぼない。聞こえるのは包丁とフライパンと水の音だけ。
豆腐を切る音。野菜を炒める音。スープが沸く音。これだけで20分の動画が成立してしまう。
正直、レシピの再現性は低い。ヴィーガン食材は普通のスーパーには置いていないものも混じる。それでも1位にしたのは、「料理動画」というジャンルの完成形を見せられた気がしたから。腹が減らない料理動画の存在を、初めて知った。
5本を一覧で見比べる
| 順位 | チャンネル | 向いている夜 |
|---|---|---|
| 1位 | Peaceful Cuisine | 脳を休めたい夜 |
| 2位 | きまぐれクック | なんとなく作業を眺めたい夜 |
| 3位 | Nino's Home | きれいな画に癒されたい夜 |
| 4位 | George | 職人技を眺めたい夜 |
| 5位 | 料理研究家リュウジのバズレシピ | 夜食を実際に作る夜 |
5本に共通していたのは「腹を空かせない」という奇妙な美点。深夜に開いて飯テロされたら寝られなくなる。だから本当に夜中に見たい料理動画は、実は食欲を刺激しないものなのかもしれない。
あとは音。喋りすぎないチャンネルほど上位に入った。深夜の頭に言語情報を入れたくないという生理的な反応に近いのだと思う。
あなたが選ぶ1位は?