新NISAの最初の一社、初心者がつまずく順にネット証券5社を並べ替えた

5位から始める。口座を開くだけで半年迷っていた人へ。新NISAの「最初の一社」を、初心者がつまずきやすい順にネット証券5社で序列化した。1位は無難すぎて、逆に拍子抜けするかもしれない。
その前に — 2026年も、枠の中身は変わっていない
2024年1月に生まれ変わった新NISA。2年半が過ぎた2026年6月の今も、制度の骨格はそのままだ。年間の投資枠はつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円。合わせて360万円。
そして一生のうちに非課税で持てる上限が、これ。
5位: 松井証券 — 困ったとき、電話がつながる安心料

1918年創業。ネット証券の中ではいちばんの老舗で、サポート窓口の評価が高い。投資が初めてで「人に聞きながら進めたい」タイプには、ここの電話サポートが効く。
弱点もはっきりしている。2026年6月時点で、松井はクレジットカードによる投信積立に対応していない(現金での積立とポイント付与が中心)。新NISAをクレカ積立のポイントで回したい人には、ここで一歩足りない。最新の対応状況は松井証券公式サイトを確認してほしい。
「ネットの画面だけで完結させる自信がない」「最初の設定を電話で一緒にやってほしい」——そう思うなら、松井の順位はあなたの中で一気に繰り上がる。ポイント還元の0コンマ数パーセントより、つまずいて放置するリスクのほうが、初心者にとっては大きい。
4位: auカブコム証券 — Pontaとauを、もう握っているなら

三菱UFJフィナンシャル・グループの一員。たまるのはPontaポイントで、au PAYカードでのクレカ積立に対応する。スマホがau/UQ、コンビニでPontaを使っている——その生活圏なら、ポイントの行き先がきれいに揃う。
裏を返せば、auともPontaとも縁がない人には決め手が薄い。経済圏の話を抜きにすると、次に挙げる3社の影に隠れがちだった。クレカ積立の還元率や対象カードは改定が入ることがあるので、申し込む前にauカブコム証券公式サイトで最新の条件を。
3位: マネックス証券 — 米国株と、dカードの合わせ技

2024年にNTTドコモのグループ会社になった。これが効いている。dカードでの投信クレカ積立に対応し、dポイントがたまる導線ができた。ドコモ料金・dポイントで生活している層には、ここから一気に現実味が出る。
還元率や積立対象は変動するため、申込前にマネックス証券公式サイトを参照のこと。
2位: 楽天証券 — 画面のわかりやすさは、初心者にとって正義

口座数でSBIを追う2番手。最大の武器は、初めて開いた人がいちばん迷いにくい画面設計だ。スクショ感覚で銘柄を選び、楽天カードのクレジット決済で積立を設定する。楽天市場・楽天モバイルを使っているなら、たまった楽天ポイントを投資に回す「ポイント投資」までひとつながりになる。
「とにかく難しい画面で挫折したくない」。その一点だけで選ぶなら、2026年でも楽天が抜けて強い。楽天市場で月に何度か買い物をしている人にとっては、ポイントの循環がそのまま積立の原資になる。では、なぜ1位を譲ったのか。
楽天はクレカ積立の還元率や対象を、過去に何度か見直してきた。生活が楽天経済圏に寄っているほど旨味は大きいが、改定のたびに条件を読み直す手間がついて回る。最新の還元率は楽天証券公式サイトで要確認。
1位: SBI証券 — 結局、ここに落ち着く

面白みがない、という声がそのまま最大の褒め言葉になっている。グループ口座数は国内ネット証券で首位(最新の数字はSBI証券公式サイト参照)。三井住友カード(Oliveを含む)でクレカ積立ができ、VポイントやPonta、dポイントなど複数のポイントから受け取り先を選べる。投信の本数も国内最多クラス。
新NISA対応で各社のクレカ積立上限が月10万円まで引き上げられたのは2024年。つみたて投資枠の月10万円を、クレカ1枚でちょうど埋め切れる計算になる。ここをポイント還元つきで回せるのが、SBIを1位に押し上げた地味な決め手だった。
5社を、一枚の表に
並べると、選ぶ軸が「経済圏」と「画面」の2つに集約されるのがわかる。
| 証券会社 | クレカ積立 | たまるポイント | こんな人に |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | 三井住友カード/Olive | V/Ponta/dなど選択 | 特定の経済圏に寄っていない |
| 楽天証券 | 楽天カード | 楽天ポイント | 楽天市場をよく使う・画面重視 |
| マネックス証券 | dカード/マネックスカード | dポイントなど | ドコモ利用・米国株も視野に |
| auカブコム証券 | au PAYカード | Pontaポイント | au/UQ・Ponta経済圏 |
| 松井証券 | 非対応(現金積立) | 松井証券ポイント | サポートに頼りたい初心者 |
※クレカ積立の還元率・対象カード・ポイントは改定されることがある。申込前に各社公式サイトで最新条件を確認のこと。
で、開いたあとは何を買う?
口座が決まったら、最初の一手はだいたい決まっている。つみたて投資枠で、低コストのインデックスファンドを1本。全世界株式(オルカン)か、米国株式(S&P500連動)か。月いくらから始めるかは100円でもいい。金額より、自動積立をオンにして放っておける状態を作るほうが先だ。
順位はつけたが、正解は人の生活圏の数だけある。あなたがいちばん使っているスマホとカードを思い浮かべれば、答えは半分出ている。残りの半分は、口座開設ボタンを押すかどうか。
あなたが選ぶ1位は?