正直ランキング: 深夜Netflixで見て朝になった映画5本【2026年版】

5位: Rebel Ridge — 静かな怒りが積み重なる夜

最初の30分は静かすぎる。「これ当たりだっけ?」と思う。その油断が罠だ。
自転車で小さな街を通過しようとした男が、腐敗した警察に現金を没収される。Rebel Ridgeの主演Aaron Pierreは、静止している状態でここまでの存在感を出せる俳優が他に何人いるか、と考えてしまうくらい強い。
銃撃戦は少ない。法廷劇の要素がある。その二重構造が5位に置いた理由でもあり、深夜に見ると刺さる理由でもある。
2024年公開のNetflixオリジナル映画。監督Jeremy Saulnier、主演Aaron Pierre。上映時間約2時間8分。日本語字幕・吹き替え対応。序盤のテンポに慣れるまでに時間がかかるが、中盤以降は一切目が離せない。
4位: The Killer — 深夜2時の哲学、冷たい部屋で見る

殺し屋が独白する。ずっと。
それが飽きる前に、気づいたら画面から目が離せなくなっている。The Killerはアクション映画の皮を被った「仕事とは何か」という映画で、Michael Fassbenderが演じる男には名前がない。ミスをした暗殺者が粛々と後始末をする。ただそれだけ。
The Smithsがずっと流れている。それだけで深夜に見る理由になる。
2023年公開。David Fincher監督、Michael Fassbender主演。原作はフランスのグラフィックノベル。Netflixオリジナル。The Smithsの「How Soon Is Now?」を始め複数の楽曲が全編で使用されている。
3位: Carry-On — 「明日仕事だから」と思っていたのに朝になった

空港の保安検査官が脅迫される。爆発物を通せ、さもなければ家族が死ぬ。それだけの話が2時間止まらない。
Carry-Onの主人公は特別な訓練を受けた人間ではない。ただの若い空港職員だ。その「普通の人間が詰められていく」描写が、スーパーヒーローもののアクションよりずっと怖い。
2024年12月公開。Jaume Collet-Serra監督、Taron Egerton・Jason Bateman主演。上映時間約2時間3分。クリスマス公開だが内容はサバイバルスリラー。ほぼ全編が空港内で展開するため、舞台劇的な緊張感が続く。日本語字幕・吹き替え対応済み。
2位: Leave the World Behind — 不快感が積み重なっていく。それが正解の映画

停電が起きる。スマホが繋がらない。深夜に知らない男が玄関を叩く。
何が起きているか、最後まで説明されない。それが気持ち悪い。でもLeave the World Behindはその気持ち悪さをずっと維持し続ける。「Mr. Robot」のSam Esmailが監督で、Obama夫妻が製作総指揮。Julia RobertsとMahershala Aliが共演している。
この3つの情報だけで深夜に見る理由として成立する。
2023年12月公開。Sam Esmail監督、Julia Roberts・Mahershala Ali・Ethan Hawke主演。Barack & Michelle Obama製作総指揮。原作はRumaan Alamの同名小説(2020年)。Netflixの発表では配信4週間で約8,600万視聴を記録。
1位: The Electric State — 見終わったあとに検索していた

見終わったあとに、Simon Stålenhagのアートブックを検索している自分がいた。
「アベンジャーズ: エンドゲーム」のRusso Brothers監督が、スウェーデン人アーティストの描く廃墟アメリカを映画にした。The Electric StateはMillie Bobby BrownとChris Prattが主演で、崩壊した世界をロボットと少女が旅する。それだけの話なのに、画面の密度が違う。
暗い。広い。寂しい。
深夜に見るSFとしてはこれ以上ない。2025年のNetflixでこれより見た後に何かが残る映画を、俺はまだ見ていない。
2025年3月公開。Anthony & Joe Russo監督、Millie Bobby Brown・Chris Pratt・Stanley Tucci・Giancarlo Esposito主演。原作はSimon Stålenhagの同名アートブック(2017年)。上映時間約2時間12分。日本語字幕・吹き替え対応。
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