マルチタスクできる人ほど脳がポンコツだった件

マルチタスクできる人ほど脳がポンコツだった件

深夜2時、LINEに返信しながらYouTubeを流し、合間にXのタイムラインを更新する。器用にこなしてる気がしてたけど、最近の研究を読んで手が止まった。

マルチタスクが得意な自分=有能、という前提が根本から崩れていく話。

スタンフォードの研究で「逆」が判明した

スタンフォード大学のクリフォード・ナス教授チームが2009年に出した論文がいまだに引用されまくっている。マルチタスクを頻繁にやる人ほど、注意の切り替えも記憶の整理も下手だった、という内容。

普通に考えると逆じゃない?訓練してる人のほうが上手いはずでしょ。

同実験では、ヘビーマルチタスカーは無関係な情報を脳から排除できず、必要な情報の選別に失敗していた。「同時にこなす力」ではなく「全部に気を取られる体質」が育っていたという結論。

有能どころか、ノイズに弱い脳になっていた。これがしんどい。

切り替えのたびに脳は40%損してる

アメリカ心理学会が紹介しているタスクスイッチングコストという概念がある。タスクを切り替えるたび、脳のリソースが最大40%失われる、という話。

状態生産性
単一タスク集中100%
2タスク同時約60%
3タスク以上40%以下

同時にやってるつもりでも、実際は超高速で切り替えてるだけ。そして切り替えのたびにエネルギーを溶かしている。

IQが10下がるという衝撃

ロンドン大学のグレン・ウィルソン博士の研究では、メールやメッセージ通知に振り回される状態のIQが一時的に10ポイント下がっていた。睡眠不足の倍、マリファナ摂取時より大きい下落幅。

つまり今この瞬間、通知ONでスマホ片手にこの記事を読んでるなら、本来の頭脳の8割くらいで処理してることになる。

対策が一番むずい。これに尽きる。

灰白質まで減るらしい

サセックス大学が2014年に発表したMRI研究では、複数デバイスを同時使用する習慣がある人ほど、前帯状皮質の灰白質密度が低かった。感情コントロールや共感に関わる部位だ。

因果関係はまだ議論中で、「もともと灰白質が少ない人がマルチタスクに走る」可能性も否定できていない。ただ脳の物理的な構造とリンクしているという観測自体が重い。

2026年5月時点で再現研究も複数進行中。少なくとも「マルチタスクが脳に良い」と言う研究は一本も見つからない。

じゃあ深夜の俺たちはどうすれば

研究者たちの結論は意外と地味で、「一度に一つだけやれ」だった。シングルタスク信奉。

具体的に効くと言われているもの。

  • 通知を全部切る(Slackもメールも)
  • 25分集中+5分休憩のポモドーロ
  • 作業中は別タブを物理的に閉じる
  • スマホは別の部屋に置く

身も蓋もない。でも春の夜長、寝る前の30分だけでも試す価値はあるかもしれない。

あなたは今、何タスク同時進行中?

まとめ

  • マルチタスク常習者ほど注意の切り替えが下手
  • 切り替えコストで生産性は40%減
  • 通知に追われるとIQが一時的に10下がる
  • 灰白質との関連を示すMRI研究も存在

とりあえずこの記事を閉じたら、もう一個のタブも閉じてみる。それだけでも脳は喜ぶはず。

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